ワールドの赤い看板と日立信販

街の風景は日々変化してる。いつも通っている道でも建物が取り壊されて更地になっていたり、お店が変わっていたりといつの間にか変化していて気が付かないことすらある。見慣れた看板もいつの間にか変わっていたり、無くなっていたりする。

昔、ローンズワールドという消費者金融会社の看板をよく見た。ラベルのようにビルの上に大きく赤く「ローンズワールド」と記された看板があちらこちらにあった。首都高速道路近くのビルの上に多くあり、首都高を走る車からよく見えたらしい。また五反田のJRと東急線駅の近くに何枚も「親しみの赤い看板」があったとのことだ。

このローンズワールドは1976年に京都で創業した消費者金融会社で一時は店舗数300件にまで成長。「おいでやす」という京都で創業したことが良くわかる自動契約機を設置していた。

しかしこの看板、アパレルメーカの「ワールド」から紛らわしいという理由から使用差し止めで訴えられ1997年に敗訴。「ワールド」の横に小さく「ファイナンス」と記載するようになった。

そんなゴタゴタもあったが、2007年に過払い金請求による財政悪化、融資停止に陥り現在では存在しない。

他に訴えられた消費者金融会社

ワールドファイナンス以外にも商標で訴えられた消費者金融会社がある。「日立信販」だ。ぱっと見、日立グループの金融会社のように見えるが、全く関係がない。言わずもがな不正競争防止法違反で提訴したのは日立グループの金融会社「日立ファイナンス(当時)」だ。結果は最高裁で敗訴し「アエル」と商号を変更し看板には「アエル(旧社名日立信販)」と記載するようになった。

なお、改正貸金業法で融資希望者に対する貸し付け基準厳格化、ならびに顧客から過払金返還請求訴訟が相次ぎ、2009年4月に民事再生計画の認可決定された。過払い金の返還受付のみをおこなっている。

消費者金融悲喜交々

1990年から2010年頃までは消費者金融会社では悲喜交々いろいろとあったようだ。銀行の傘下に入って生き残る者、過払い金返還で消え去る者。そんな消費者金融会社のラベルをこれからも集めていきたいと思う。