きっと夏が来る

2020年の春先に始まったコロナ渦も収まらず、年末を迎え年も明け2021年の春になり1年になってしまった。そして、いつの間にかきっと夏が来るのであろう。その頃にはワクチンも効果を表していることを切に祈るばかりだ。

そんな今年の夏は、去年と違う夏になる。暑中見舞い用のくじ付きはがき「かもめーる」が終了し今夏から発行されなくなるそうだ。スマートフォンの普及からメールやLINEにおされて発行部数が低迷していたことが原因とのこと。年賀状と比べ国民行事感がない暑中見舞い。自分も今まで出したことがあるかというと残念ながら記憶に無い。

その昔、初夏に入ると郵便局では「夏のおたより郵便葉書」のポケットティッシュが配られた。正式名称が「夏のおたより郵便葉書」であり愛称が「かもめーる」なのだ。夏らしくカモメがデザインされているラベルが多い。

カモメ・海・青い空。夏をてんこ盛りにしたラベルに仕上がっている。1950年(昭和25年)から「暑中見舞用郵便葉書」として発売を開始、下のラベルのように「くじ付きはがき」になったのは1986年(昭和61年)からで、くじ(懸賞)付きになってから「かもめーる」という愛称でよばれていた。

今年の夏からはジンベイザメや、ひまわりの夏らしい「絵入りはがき」の販売になりくじ(懸賞)付きでは無くなる。仕事以外で手紙や葉書を出すことが極端に減っているので、必然だったのかもしれない。しかし、「かもめーる」って良い名前だなぁって、改めて感心しきりだ。