ピンクシャワシャワ

居酒屋と言えば「つぼ八」の時代

「つぼ八」。昭和時代、居酒屋チェーン店の代名詞的な店だ。1973年北海道札幌市で創業した際に8坪の広さだったことから「つぼ八」と名付けられたのは有名な話だ。その後全国へとチェーン展開し、2000年の頃には500店舗を超える一大居酒屋チェーンに成長した。その成長の過程で「ワタミ」や「モンテローザ」も「つぼ八」から独立してチェーン展開を始めている。老舗であり、居酒屋チェーンのマザーマシンのようなチェーンだ。

「ピンクシャワシャワ」の思い出

そんな、つぼ八が最盛期の2000年あたり、自分は大学生。まぁつぼ八にはお世話になった。サークルなどの飲み会で人数が集まっても、大箱のつぼ八は大きな包容力で全員を受け入れて、たっぷりアルコールを与えてくれる。ビールの苦いと苦手な子には「ピンクシャワシャワ」というカクテルがあった。ミルクの入ったそれはそれは甘い甘いカクテルだった記憶がある。でも美味しいのだ。

いま調べてみると、大勢の頭に「ピンクシャワシャワ」は根付いているらしく検索でいろいろな情報が出てくる。Yahoo知恵袋[居酒屋つぼ八で出てくる「ピンクシャワシャワ」の作り方を教えてください。]では、レシピが載っており、ウォッカ、グレナデンシロップとガムシロップを同量でベースを作り、牛乳と炭酸水をいれるらしい。レシピだけ見ても口の中に甘さが広がりそうだ。

また、つぼ八グループ公式のTwitterで写真が上がっていた……。ああーこんな色だったなぁとあの頃の記憶が頭の底から浮き上がってくる。確かにテンションが上がるカクテル「ピンクシャワシャワ」だ。

現在のつぼ八

2000年以降、つぼ八は店舗を減らしていく。2018年当時241店舗と最盛期の半分くらいの店舗数になり、2018年10月、酒類販売大手の「やまや」と連結子会社の居酒屋チェーン「チムニー」が「つぼ八」を買収することを発表、やまやが53.8%・チムニーが34%の株式を11月30日付で取得するに至った。

200席以上の大箱店舗が時代に合わなくなってきたことなどが原因として上げられるが、ただただまた、ピンクシャワシャワをのみにつぼ八に行きたいなと思う。