ADSLというサービスが終わろうとしている。その昔、光回線もADSLも存在しなかった頃インターネットは、まだまだ珍しかった。パソコンを家の電話を通して、インターネットに接続していた。
もちろん、その間は電話は話中になり、電話料金がかかる。そこで1995年にNTTは23時から翌朝8時まで、登録した電話番号に対する通話に限り、定額1,800円で通話し放題になるサービスを始めた。「テレホーダイ」だ。
Windows95くらいからインターネットを使用している人は23時から朝までパソコンにかじりついていた思い出を持つ人も多いと思う。自分もその一人だ。
2000年前半になるとADSLサービスが開始され、翌年にはソフトバンクが提供するYahoo!BBが駅前などでキャンペーンを開始し、2001年はブロードバンド元年といわれた。ついに時間を気にせずインターネットに常時接続時代が到来した。しかし、住んでいる場所によってはADSLを開通できないなど、いろいろな問題はあった。
NTTも2000年の12月末から正式にFLET’S ADSLのサービスを開始。家電量販店などで下記のようなキャンペーンが行われた。
接続料が二ヶ月無料で3,000円分のクーポン券、そしてフレッツマグカップがもらえる。今となっては「フレッツマグカップ」が気になってしょうがない。
しかし、光回線や、動画やゲームなどの高速回線が必要なコンテンツが普及するに伴い、ADSL契約数は減少。日進月歩で進むネット技術の中で、NTTはFLET’S ADSLサービスを2023年1月31日をもってサービス終了となる。
なお、「テレホーダイ」はまだサービスを継続している。