革命的携帯電話 写メール1号機

スマートフォンが普及した今では手軽に写真を撮ることが当たり前の生活になっています。かくゆう自分も何かあるごとにスマートフォンで写真を撮りまくっていて、いつの間にか生活に写真撮影が入り込んでいました。

このような生活の原点は2000年11月1日にシャープから発売されたJ-SH04という携帯電話端末だったのです。

ラベルには「ケイタイ初!カメラがついた。」となっていますが、実際にはPHSキャリアであるDDIポケットから、京セラ製VP-210という端末が1999年9月にカメラ付きで発売されていたりします。まぁPHSなので携帯キャリアとしては「ケイタイ初」と行っても良いのかなとは思うですが……。当初、カメラ付き携帯電話が市場に受け入れられるのか不安だったため、同型でカメラ未搭載のJ-SH04Bも発売されていたりします。

デジタルカメラはCASIOが1994年に発売していてから少しずつ普及していましたが、携帯電話にカメラが搭載され撮った写真をPC等に接続する必要なく、すぐにメールで送れると言う手軽さが人気になっていきました。また、J-SH04はレンズの横に鏡が付いていて自撮りでキレイに撮せるように工夫されていました。(この頃はインカメラなどは存在しなかった)

2001年夏のキャンペーンで「写真付き写メール」と名称をつけ大ヒットとなり、各メーカが「写メール対応携帯」としてカメラ付き携帯を発売していきます。なかには上のラベルにあるモバイルフラッシュ付き(東芝製J-T06)という機種も発売されました。

ちなみに、「写メール」は電子メールにおける画像送受信サービスの名称としてソフトバンクモバイルが商標を登録しています。

自分も当時J-SH04は使っており、今でこそ写真が画像は粗かったが携帯のメールから写真とコメントをホームページに公開できるサイトなどあって、未来を感じる携帯電話だったことをしみじみと思い出すのです。

なお、写真撮影を生活の当たり前に変えたJ-SH04は2014年に国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録され残されることとなり、このサービスを始めたジェイフォン株式会社はボーダフォン株式会社となり、そしてソフトバンクモバイルに変わっていくのでした。