カタカナ社名のなぞ

JRやJTなどアルファベットで認識されている会社は多い。「東日本電信電話株式会社」というより「NTT東日本」と口に出したり表記したりする。だから子会社の「NTTドコモ」も正式名称が「株式会社NTTドコモ」であると思う人も多いのでは……。

実は2020年の現在は「株式会社NTTドコモ」が正式名称で間違いない。2013年10月1日以前は「株式会社NTTドコモ」は正式名称ではない、「株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ」が正しかったのだ。
報道発表:商号の変更に関するお知らせ-株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ

同じくNTTの子会社であるNTT-ME神奈川も正式名称は、下のラベルのように「株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー 神奈川」と何とも長くなってしまうのだ。

なぜ、カタカナ表記で長くなっちゃう?

実は商業登記規則で商号(会社の名称)にアルファベットを用いることが許されていなかったためだ。「NTT」は使用できないが、「エヌ・ティ・ティ」はOK。「JR」はダメだが、「ジェイアール」は使用できるという規則があったのだ。

そして、2002年(平成14年)に法務省のより商業登記規則等の改正が告示され、アルファベットが商号に使用できるようになった。
法務省:商号にローマ字等を用いることについて

先に記述したNTTドコモのようにカタカナからアルファベット表記に商号を変えたところは多い。

さて、ラベルの「株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー 神奈川」は商号はカタカナからアルファベットに変更していないようだ。これから変わるかもしれないので要チェックだ。